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2012年7月

自然治癒能力を高めるには      ~ 酵素のはたらき ~ ①

人が病気になりやすかったりすることについて、しばしば「体質」を理由にあげることがあります。

「あの人は、暴飲暴食をしているけれど、体は丈夫だね」と話題にすることがあります。

また「毎晩晩酌をしているけれど、肝臓は元気だね」とか、

「タバコを50年以上も吸っているけど、肺は大丈夫だよ」とか、

「不摂生な生活が多いけど、病気知らずだね」

といった自慢話を、ときどき耳にすることがあります。

反対に、ちょっと無理をしただけで、すぐに風邪をひいたり体調を壊したりする人もいて「もともと弱い体質だから…」と自覚している場合もあります。


では、いったい何が違うというのでしょうか?

この体質の違いをつくっているものが酵素の存在ではないかと言われるようになってきました。

強い体質とか弱い体質というのは、体の中の酵素の働きが強いか弱いかによるものであると考えることができるのです。

たとえば、暴飲暴食をしても、あまり病気を発症しない人というのは、消化酵素の働きが強い人で、ほとんどお腹をこわしたりしません。

また、有害物質(アルコールやニコチンなど)が体内に入ってきても、酵素の力で無毒化して体外に排出してしまうのです。

その反対に、酵素の働きが弱い人というのは、少し食べ過ぎただけでも消化しきれず、胃腸の調子が悪くなります。

またストレスや過労など、体に負担がかかったりすると、体の中に活性酸素などのような有害物質が発生し、それを処理しきれないために免疫力が低下して、風邪もひきやすくなったり、病気がちになったりするのです。

このように、酵素の働きが人によって異なるため、酵素の働きが強いか弱いかによって、その人の体質が決まってしまうのです。

酵素は、人間の健康(免疫力)と密接な関係にあると言えます。

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酵素は、大きく「体内酵素」と「体外酵素」の二つに分類され、さらに体内酵素の中には、消化を助ける(消化酵素)と全身の機能をつくり出す(代謝酵素)の二つに分けられます。

体内酵素は体の中で合成され作られる固有の酵素で、潜在酵素ともいわれます。

一方、体外酵素は食物から摂取して取り入れる酵素のことです。

つまり、体外酵素は、食物に含まれている酵素を食べて摂取する酵素のことで、(食物酵素)ともいわれます。


restaurant消化酵素の働き


私たちが口から食べた食物は、食べた本人が指示・命令しなくても、胃から腸へと送られ、胃で消化された後、腸で吸収できるようなしくみになっています。

このとき、食べた物を細かく溶かして分解し、吸収しやすく働くのが消化酵素です。

つまり、消化酵素は、食べ物の消化・吸収をつかさどる酵素のこと。

たとえば、消化酵素にはどんなものがあるかというと、唾液にはデンプンを分解するアミラーゼという酵素があり、胃液に含まれるプロテアーゼはタンパク質を分解する酵素、そして膵液の中には脂肪を分解するリパーゼという酵素があります。

このように、消化・吸収には、唾液・胃液・膵液・胆汁・小腸液などの消化液に含まれているさまざまな酵素がかかわっているのです。


消化酵素の種類と働き


(1)アミラーゼ…デンプンをブドウ糖に分解する

(2)プロテアーゼ…タンパク質をアミノ酸に分解する。

(3)リパーゼ…脂肪を脂肪酸に分解する。

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heart01代謝酵素の働き


一方、代謝酵素は、ロや腸で消化・吸収された栄養を、細胞内で常にベストの状態でバランスを維持する働きをもつ酵素で、消化酵素とは性質が異なります。

例えば、

血液を作ったり、

心臓を動かしたり、

体を動かすエネルギー源となったり、

皮膚や筋肉、骨などを作ったり、

あるいはホルモンや神経伝達物質が働くしくみを作ったり、

免疫(体にとって異物であるウイルスやガンに抵抗する力)システムを強化したり、

さらに損傷部の修復、解毒・排泄などをスムーズに促すなど、すべての生命活動に関与して働いているのが代謝酵素です。


《主な働き》

(1)新陳代謝の促進…吸収された栄養を細胞に届けて、有効に働く手助けをする。

(2)自然治癒力の増強…体の悪い部分を改善し、病気を治す。

(3)有害物質の除去…毒素を無毒化して、汗や尿の中に排泄する。

(4)免疫力の向上…病気や感染症、また異物に対して抵抗力を高める。

(5)血液の浄化…血液を常にきれいに保つ。

(6)脂肪の分解…体内の余分な脂肪を分解して排出する。

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banana食物酵素の働き


食物酵素は、食物に含まれている酵素のことで、食物を食べて取り入れるため体外酵素ともいわれています。

火を通さない生の食べ物や、発酵食品などに多く含まれていて、消化酵素と同じく消化を助ける働きをする酵素です。

生の野菜や果物、肉や魚、味噌や納豆などを、加熱された食品と一緒に食べると、食物酵素が消化を助ける働きをしてくれます。

例えば、大根に含まれるジアスターゼは有名ですが、大根おろしにして焼き魚と一緒にたべると、消化が良いことはよく知られています。


《食物酵素が入っている食品》

(1)生の食べ物…野菜、果物、生の肉、魚など。

(2)発酵食品…味噌、しよう油、漬け物、納豆、キムチ、ヨーグルトなど。

消化酵素は食べ物の消化に働き、代謝酵素は生命活動を支える働きをし、食物酵素は体内酵素(消化酵素や代謝酵素)を助ける働きをします。

この中で代謝酵素は、私たちの生命活動のすべてを支える大切な酵素で、つまり体のすべての器官や組織は、この代謝酵素の働きによって支えられているということになります。

その働きというのは、食べた物に含まれている炭水化物・蛋白質・脂肪などを利用して化学反応をおこし、体が最もいい状態で常に機能できるようにしているのです。

つまり、人間の健康状態をつくっているのは代謝酵素と言ってもよいでしょう。


もう一つ代謝酵素の特徴としては、それぞれの器官や組織では、同じ種類の酵素が働いているのではなく、それぞれ異なった代謝酵素が働いています。

動脈内には98種類もの異なった酵素があって、それぞれ異なった働きをしていると言います。

となれば、心臓・腎臓・肺臓・肝臓・脳にも、異なった代謝酵素が何十、何百とあることになり、これらの酵素を総合すれば、何千にもおよぶ酵素の種類があることになります。
これら多数の代謝酵素が、十分にあって働いてくれるからこそ、私たちの健康は保たれているのです。

かりに、この代謝酵素が不足したり、作られるのが妨げられたりすると、器官や組織にたちまち障害をきたし、やがてガンや心臓病などのような重大な疾患を引きおこして健康を害することになります。

消化酵素は、三大栄養素である(蛋白質・炭水化物・脂肪)を消化する大事な仕事を担っています。

蛋白質はテアーゼが、炭水化物はアミラーゼが、脂肪はリパーゼがそれぞれ消化酵素として働きます。

実は酵素を作る能力は、ひとりひとり遺伝子によって決まっていて限界があるのだということがわかってきました。

人間が固有に持っている、一生のうちで作れる一定量の酵素のことを潜在酵素と言います。

体内で作られる潜在酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」に振り分けられるのです。


つまり、ここで大事なことは、食べた物のすべての消化を消化酵素が責任をもつということになると、潜在酵素(体内に潜在している酵素)にかなり負担をかけることになります。

そして、この負担を少しでも軽くするのが食物酵素です。

食物に含まれる酵素が、食べた物の消化を助ければ、その分、潜在酵素の負担が軽くなって、体の中で大事な働きをしなければならない代謝酵素に使うことができます。

食物酵素を摂取するには、日ごろから生の野菜や発酵食品を多く食べることが必要ですし、また栄養補助食品などを上手に利用するのも良いでしょう。

食べ物から食物酵素を取り入れれば入れるほど、消化の状態がよくなり、潜在酵素を長持ちさせることができるというわけです。


一方で、現在の食生活のように加工食品ばかりを食べていると、加熱処理による熱で食物酵素が死んでしまうため、食物酵素の摂取は限りなくゼロに近く、そのため必要な消化酵素を潜在酵素から切り崩して生産するしかありません。

この悪循環が、いずれは代謝酵素の不足を招くことになり、生活習慣病の引き金になってくるのと考えられているのです。

消化酵素が体内でつくられている数は24種類ぐらいに対して、生命活動を支える代謝酵素は数百種類にもおよぶ非常に多いにもかかわらず、限られた潜在酵素は優先して消化酵素を作る方へ供給されてしまうのです。

これは、それだけ消化酵素が、どの代謝酵素よりも、また自然界にある他のどの酵素よりも働きが強く、また凝縮されているからです。

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どうして風邪を引くと脂っぽい物は食べたくなくなるのか

 風邪をひいた時と言えば、定番のお粥ですね。

 それはどうしてかというと、お粥は脂っこいものに比べて、消化しやすいからです。

 つまり、消化のために酵素を余分に使わなくて済むので、消化に使わなくて済んだ体内酵素の力を代謝酵素に回せるというわけです。

 犬でも猫でも、動物は皆、身体の調子が悪くなると、何も食べずにじっとしているようになります。

 食べないことによって、酵素の力を免疫力や自然治癒力を高める代謝酵素に回そうとするからだ考えられます。

 私たちも、病気になったときは、脂っこいものは食べたいとは思わないですよね。

 これは、身体の中で消化に負担のかかるものを嫌うからなのです。

 つまり食欲がなくなるのも、一つの自然治癒力とみることができますね。

 そういう時には、消化しやすい酵素がたっぷり入った食事を摂るようにすると良いということです。

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 残念ながら、酵素の働きは、加齢とともに弱くなっていくものです。

 これは、世界の研究者の報告から裏付けられていることです。

 たとえば、1946年のノーベル化学賞を受賞したジェームズ・B・サムナー博士は

『 生命とは酵素の規則正しい働きの結果である 』 と説明しています。

 エドワード・ハウエル博士は、1946年に専門書として 【 酵素栄養学 】

1980年・1985年には一般向けの著書として 【 キラーフード 】 を出版。

『 人間の寿命は、有機物の潜在酵素の消耗度に反比例する。

 食物酵素の利用が増えれば、潜在酵素の減少をくい止められる 』 とあります。

シカゴのマイケル・リーズ病院でのメイヤー博士のグループは若い人と69歳以上の人を対象に唾液中の酵素を比べた実験で若い人の方が30倍も多かったことが判明。

唾液中の酵素が加齢とともに急速に減っていくことを発表しました。

また、西ドイツ(当時)のエカード博士は、1200人の尿の検査を行い、アミラーゼ(でんぷんを消化する酵素)の研究を行ったところ、若い人の数値は平均で25あったが、年齢を重ねた人の数値は14だったことを報告しています。

チェコスロバキア(当時)のバルトス博士とグロー博士らは、10人の若い男性と10人の健康な老人を対象に、膵液の分泌を促進するクスリを与えて、その液を取りだして検査したところ、老人のアミラーゼ酵素が若い人よりもはるかに弱いことを発見しています。

こうした研究の結果から言えることは、不自然な生き方によって消化酵素を大量に使うと、潜在酵素が疲れ果てるということです。

また膵臓も弱くなって、膵液の分泌が低下してくるということです。

このようなことから、酵素と生命は密接に関連しているといえます。

つまりは、代謝酵素の活動が弱ってきて、酵素反応ができなくなったときが、生命の終わりであるということです。


また、歳をとるということは、代謝酵素が次第に衰弱してきていることを意味しています。

したがって、老年期を生き生きと暮らし、しかも長生きできるということは、代謝酵素の活動がまだまだ衰えていないことを意味しています。

食物酵素を日ごろから取り入れていれば、老年期を迎えてもいつまでも元気で過ごせます。

あなたの寿命は、潜在酵素の量や活力によって決まるのです。

なごみでしたclover

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